MacBookPro M1 Max(16インチ)

もうじきM2搭載のMacが出るという噂もある中、MacBookPro M1 Maxを少し触る機会があった。実はM1 Macをそれなりの時間いじるのは今回が初めてである。
個人的にはやはりx86/x64 Windowsが動かないのがどうしても常用できない理由であるのだけれど、今のところそれ以外は快適に使えている。
ただ、ハード的に気になる点もある。
・カメラ部分がノッチになっているだけでなく、メニューバーが強制的にノッチと同じ高さになっており、ネイティブ解像度で使うと広い領域に小さい文字で非常にかっこ悪い。そもそもノッチがかっこ悪い。
・分厚い。MacBookPro 16(2019)と比較して明らかに分厚い。筐体がとてもかっこ悪くなった。

よい点としては
・タッチバーがなくなった。
・引き続きキータッチが改善されている
あたりだろうか。

さてさてM1 Maxで最も期待したのはビデオのエンコード速度が爆速になっているのではないか、ということであったのだが、Videoproc Vloggerで下記のような設定で4K動画を描き出したところ、

 

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エンコーディング設定

・M1 Maxだと26-27FPS程度の処理能力で実時間よりもちょっとかかった。
・MBP 16インチ(2019)だと30+FPSで実時間よりもちょっと短かった。

というなんとも衝撃的な結果であった。ちなみにIntelMacはCPUがCore(TM) i9-9980HKでGPUAMD Radeon Pro 5500M 8 GBのモデルである。ソフトは最初の起動時にH.264/H.265のエンコードにCPU/GPUが対応するか確認するので、そうした設定漏れによってM1が遅くなったわけではないと思う。
これまで色々な人のレビューや書き込みからは、M1はとにかくビデオ編集する人には非常に良い、IntelMacと比較して何倍もよくなる、と思い込まされていたのだけれどあに図らんやそうでもなかった。

とはいっても最もよく使われているであろう動画編集ツールであるFinal Cut Proだとまた話が違うのかも知れないので、いつか機会があればまた試してみたいと思う。

因みにM1 Maxも長く使っているとそれなりに発熱するもののIntelMacほどではない。確かにperformanace per wattは優れているのかも知れない。

 

総合的な印象として、確かにApple Siliconはそれなりに優秀なのかも知れないけれど、所詮一社のみが使う製品であり、競争環境にあるx64系から離脱することが長期的に本当に良いのかどうか・・・若干不安があることだろうか。AMDに押されていたIntelも最近それなりに押し返しているし、本当はもう少しIntelMacを出し続けて欲しかったのであった。