ものを買うって難しい

今回のドローンもそうだけれど、ものを買うことというのは結構難しい。購入前に十分試せることは少なく、それでも昔と違ってAmazonのレビューやYoutubeの体験動画があるので、全くダメなものかどうかある程度は判断がつく。でも自分が想定した体験が得られるか、場合によってはそれを上回るのか、全然ダメなのかは実際に製品を手にしてみてあれこれやってみないと分からない。そういう意味では、DJI Mini 2は想定を超えて素晴らしい出来だし(使えるところが少ないことがどうしようもない欠点ではあるものの)、今回のミニドローンも、「やっぱり買わなきゃよかった」ということになるのではないか、という懸念を払拭してくれる出来だった。判断にあたってAmazonのレビューはかなり参考になった。Youtubeはメーカが送り付けてきた機体をレビューしていると思しきものも少なくなく、しかもそれを明示していないことが多いので、いつも眉につばをつけつつ見ている。

さて、少し前に掃除機が壊れて買い替えたのだけれど、個人的にはいわゆるサイクロン方式の掃除機には全く興味がなく、それまで使っていたものと同じ紙パック式の掃除機が欲しかった。そしてその掃除機を気に入っていたのは、パナソニックの「クリーンセンサー」がついていたから。これが汚れているところをきれいにしていっているという感覚を醸し出してくれて非常に好きだったのだが、以前の機種はとっくに生産中止されていた。そのため、紙パック方式のセンサーつきの現時点で買えるものを買ったのだが、すでに紙パック方式の掃除機にさほど予算も割かれておらず、安くない割には安っぽい、しかも汚れ度合いを知らせるLEDが一つしかついていないものが届き、実際使うとLEDがみえないことがしばしばでがっかりするものであった。ま、安っぽくなったとはいえ、本体がコンパクトになり、扱いやすくなったのではあるが。

そう考えると、サービスになるともっと難しい。例えば病院にかかるのに試しにかかるというわけにはいかないし、病気によっても受ける体験はいろいろだろうから、一回一回ぶっつけ本番でサービスを買うしかない。遊園地などでも限られた時間と予算の中からどのアトラクションを選ぶかということで迷うのも、どれが面白いのかは実際に体験してみないとわからないから。幸いこちらは繰り返すことができるけれど。