仕事でタブレット

よく雑誌などでタブレットで仕事ができる、と書いてあるがどうにも信用できない。いや、実際にそれで仕事をしていますという個人を疑うわけではないが、雑誌記事で誰でもPCと同じように使えますよ、と書いてあるのは眉唾ぐっしょりでイヤな感じである。
実際にこれまでミニPCとして使えないかとiPad miniiPad Air2にBluetoothキーボードを接続してしばらく使ったことがある。確かに画面上の仮想キーボードよりは文章は打ちやすくなった。iOS11になり、画面分割ができるようになって、例えばブラウザを閲覧しながらメールも読み書きすることができるようになった。しかし所詮そこまでである。それを超えて、例えばメールを受信してそこに書かれた予定をGoogle Calendarに転記し、なおかつ関連文書をWordやExcelで作成する。こういった、PCではごく基本的な作業が非常に面倒である。
そもそもPCはマルチタスク性能を上げることでその有用性を高めてきたのに、iOS11で画面分割で二つのアプリが同時に使えるようになったとは言え、iPadをはじめとしたタブレットは基本シングルタスクである。思いっきりMS-DOS時代に逆戻りなのである。
でもiPadをPCのように、つまりウィンドウが複数、それも自由な位置で開いて使いたいか、というと、それならばPCでいいよ、となってしまう。タブレットの良さを持ちながら、でも複数タスクが滑らかに行えるようにするには、むしろアプリ同士の最適化が必要なのかも知れない。またそのためのAPI整備もOS側として必要になるだろう。
根本的な疑問として、そこまでして何故タブレットで仕事をしたいのか、ということははあるが・・・。