微分・積分30講(志賀浩二)

30講シリーズの第一巻。ルベーグからの逃避ついでに読んでみた。25講の平均値の定理までは、逆関数微分がちょっと面倒かな、という以外はすんなりと読んでいける。
しかし、26講以降の平均値の定理からのテーラー展開、マクローリン展開あたりになってくると、あまり数学の知識がなくて読んできた人にとっては「なぜここでこんな展開になるのか?」という疑問に頭が満たされるのではないか、と思われる。しかもーラー展開、マクローリン展開がこうだから何?というオチがイマイチはっきりしないまま30講が終わってしまう。
なるほど、こういう本だったのか、ということが今回たぶん初めて分かった、という意味では面白かったけれど。