記憶が曖昧なのでwikiなどで調べてみると、1994年にAppleは互換機をみとめる戦略を打ち出し、1995年には実機が次々出た。個人的にはワクワクする展開であったが、結局Appleの業績向上には結びつかなかったようで、1997年に方針転換で互換機戦略は撤回された。で、同時期にBeOSというOSが発表され、雑誌などでも度々取り上げられ、なおかつ次期MacOSの候補ではないかとも報じられていたので、こちらもワクワクしたものだが、結局はSteve Jobsが立ち上げたNeXT社のOSであるNeXT STEPを元にMacOSXを開発・搭載することになったので日の目を見ることはなかった。
で、これもwiki等を読むと分かるが紆余曲折の末に、BeOSの流れを汲むHaikuOSというのがオープンソースで細々と生きながらえている。前々からVirtualBox等でインストール・実行してみたいとは思っていたが、なかなか時間がとれなかったところ、ついに先日インストールすることができた。
現代においては専門的な作業をするのでなければ結局インターネットにアクセスできればOSはなんでもよい、というのはChromeBookの隆盛によって示されているが、そういう意味ではHaikuOSの標準ブラウザはいまいち、というかほとんど使えない。
でもOS全体は昔のMacOSのように軽い感じで、その上でマルチタスクが考慮されているので十分現代的なところがよさそう。しかし、やはりブラウザを始めとしてアプリがないことにはOSだけでは意味がないわけで、コミュニティサイトを読んでみると、ネイティブアプリを開発しようとする人たちはいるけれど、開発途中でOSのバグに気付いて、結局HaikuOSの開発に寄与する人たちになってしまう的なことが書いてあり、そうかー、まだまだバグだらけなのかー、やっぱり長く使うことはできないな、と思ってしまった。
それでもUbuntuのような重苦しい感じでなく爽やかなのがよいのだけれど、どうしてデスクトップLinuxはどれも重苦しい感じなのだろうか。HaikuOSのような爽やかさ、軽やかさを身にまとえばもっと普及すると思うのだけれど。