三体

どこかで話題になったのをいつしか読んで、「中国人」が書いた「SF」が「ヒューゴー賞」をとった、ということだけ頭にインプットされていた。

様々な要因があり、ハードカバー版を読み始めたのだけれど、現時点では「う~ん」という印象。

ネタバレになるかもしれないが、物語の初めのころからカオス的非決定論が出てくる。そこに三体というタイトルが組み合わさると、ちょっとでも数学や物理に興味があれば「あ~三体問題なんだね」ということが分かってしまう。一巻の2/3ほど読んだところだと、まぁ欧米からすると文化大革命(と暗に共産党)を否定する中国人がハードSF的なものを書いたから賞をとったんだね、くらいにしか思えない。果たして、中盤以降めっちゃ面白くなるのか、今の時点では判断保留かな。ということで、一巻の最後までそれなりに興味を持って読み終えれば次を買うこととしよう。