高等学校新学習指導要領

が来年度から変わるのかな?調べると元々は2018年に告示されたものが2022年度から実施、ということのよう。
数学については、数研出版ここにまとめている。

社会的要請に応じて、数学の実用面についてより多くを学習をさせることが目標のようだ。
個人的には純粋な数学的考え方、つまり今の受験数学の問題を解くときに必要とされる思考方法は数学を実用問題に応用するときには必ずしも必要ないように思う。
むしろ、あくまでも基礎に数学があることを理解しつつ、後は解こうとしている実際問題をきちんと把握しつつ、パッケージをどれだけうまく使いこなせるか、ということが実用面においては重要となる。

ただ、数学なんて虚学という批判をかわすためにはこうしたことも必要となるのかもしれない。ある意味つまらない理由だけれど。

統計が数学の中に入っているのも本当はおかしい。確かに、場合の数や確率まではある種の数学的思考を用いて問題を解くことになるが、分布や統計的推測になると、数学は道具ではあるものの、統計的思考法は数学的思考法とは異なってくるように思うから。

それにしても改めて高校の教科書を見直してみると、正規分布確率密度関数の式がぼーんと載っていてびっくりする。いやいや、現場では誰も説明できないじゃん、この式、等と思ってしまう。高校の数学の先生が統計的推測について十分解説できるかも怪しいところ。