健康全般にヨーグルトがよい効果をもたらすかどうかはともかく、腸の調子を整えてくれるのは間違いないので、毎朝ブルガリアヨーグルトを食している。ところで、ブルガリアヨーグルトにしているのも特に根拠があるわけではなく、なんとなく昔から食されているものであれば間違いないだろう、という漠然とした信頼感でしかない。実際、腸の調子がおかしいときにはこれとバナナのみ食していれば乗り切れるという経験はある。
ところで冷蔵庫にはブルガリアヨーグルト以外に、スーパーのPBヨーグルトが入っており、昨晩は今ひとつ腸の調子がよくなかったので、夕食前にもブルガリアヨーグルトを食そうかと思ったが、残り一つだったので今朝の分がなくなると思い、普段は食さないPBヨーグルトを食した。すると、これが結構よかったのだ。酸味も適度で何よりクリーミー。興味を持って側面のラベルを読んでみると、ビフィズス菌のBb-12というのが入っているらしい。そこでハタと疑問に思ったのが、ビフィズス菌と乳酸菌って同じもの?違うのもの?
調べてみても最初はよく分からなかったのだが、Wikiを読んですっきりした。
要するに、乳酸菌というのは「発酵によって糖類から多量の乳酸を産生し、かつ、悪臭の原因になるような腐敗物質を作らないもの」ということで、この中には細菌学的に複数の種が含まれている。さらにビフィズス菌は乳酸も産生するが、酢酸も大量に産生するという違いがあり、最大の違いはビフィズス菌以外の乳酸菌は環境中にもいるけれど、ビフィズス菌は動物の腸管以外には生息していない、ということ。これはビフィズス菌が嫌気性菌である事とも関係しているようだ。
そして、腸内細菌に占めるビフィズス菌の割合は新生児の時に最も高く、高齢になるに従い減少していくことから、外から補えば健康に良かろう、というのがよくある健康食品的なアピールなのだ。実際のところ、そうすることで健康を増進させられるのかどうかは分からないが(結局食品のエビデンスなんてものは示すのが極めて難しいものなので仕方がない)・・・。さらに、ビフィズス菌は他の乳酸菌と違って酸に比較的弱いので、胃の酸性環境をくぐり抜けて腸まで届きにくいと考えられており、その中でも酸に強いと言うことで発見されたのが、上のBb-12株ということのようだ。
ちなみにブルガリアヨーグルトはブルガリア菌とサーモフィラス菌という二種類の乳酸菌で発酵させて作られており、後者はヨーグルト独特のどろっとした感じを作り出すのに寄与している、ということのようだ。