Apple M2

搭載PCの売れ行きが思わしくないらしい。本当の原因はもちろんわからないけれど、個人的な感想と重ね合わせると、当初はM1のパフォーマンスに惹かれて買う人がそこそこいたのが、結局Windowsが走らない、ということが浸透してくると躊躇する人が増えてきているのではないか、と。macOSでもできることはたいして変わらないけれど、例えばPaint.NETがmacOSにないのは個人的には大変に不便。Pintaというクローンがあるもののイマイチ完成度が高くない。そのほか、何かとWindows「も」あった方が便利なことが多い。そのいざというときのWindowsが基本的には使えないとなるとどうにも手が出しにくい、ということではないだろうか。ただ、繰り返しになるけれど、本当の理由はわからない。

 

あと最近すっかり一般化してしまった大言語モデル。これがなんとかCPUだけでも走るコンパクト版が出てきているけれど、Mシリーズの場合、RAMの容量とCPUのスペックが紐づけられており、安いCPUに大量のメモリを搭載して遊んでみる、ということができない。unified memoryはパフォーマンス的にはよいのかもしれないけれど、拡張が全くできないのはやはり問題な気が。

 

Appleのことだから、このままMx路線で突っ走る気がするけれど、遠からず行き詰まるように思う。M1が出たころはIntel CPUがダメダメな感じだったし、GPUは仮想通貨ブームで手に入らなかったし、M1が光り輝いていた。でもCoreシリーズも12世代で息を吹き返したし、13世代もかなり強力。仮想通貨ブーム自体は完全に収束していないものの、アルゴリズムの変更でGPUの需要が激減したので、入手性もよくなった。Appleは採用したことがないけれど、Ryzenという選択肢だってある。個人的にはx86/x64アーキテクチャmacOSマシンを残しておいた方がよいように思うのだけれど、やっぱりAppleのことだからそういうことはしないだろう(そしてついにモバイルonlyな会社になるだろう)。