人それを情死と呼ぶ(鮎川 哲也)

Unlimited。

とにかく価値観が強烈に古い。Amazonの情報では2001年発刊とあるが、それが最初のはずがない。調べると1961年かな?それにしても半世紀でこれだけ価値観が変わるのだから、ましてや江戸時代の人たちの価値観など、さらにさかのぼれば鎌倉時代平安時代の人たちのものの感じ方や価値観などわかろうはずもない。そしてたぶんそれが古文の理解を難しくしているはずなのだけれど、古文ではそういうことを教えない気がする。

因みにミステリとしての構成はよくできていて、それ自体は面白い。最後もまあ当然の報いなのだけれど、でもしんみりくる。