湊かなえ

先日、知らない作者の、でも面白い小説を読みたいと思ったが何を読めばよいのか分からない、ということでどこかの2016年のベストセラーリストを見て、そこから適当なものを選んでブックオフで何冊か買う、ということを行った。そういう経緯でピックアップしたのが湊かなえの「告白」を含む6冊。ランダムに、というか在庫があるものの上から順番に6冊まとめて送料が無料になるように選ぶといういささか無節操な選び方であったのだが、最初に読んだ「告白」と次の「Nのために」はいずれも一気に読み通し、なんとなくどういう作品を書くのかイメージがつかめた。次に読んだ「高校入試」はなんだか小説というよりは脚本みたいだなー、と思っていたらこれはドラマのシナリオとして書いたもらったものですというテレビプロデューサの後書きがあってなんだか損をした気がした。ドラマとしては面白いのかも知れないけれど、小説としてはイマイチ。これは自分を含め周りが高校入試とは無縁だから、ということもあるのかも知れない。他に買ったのが「贖罪」「サファイア」「花の鎖」で、また閑なときにでも読むかな。
そういえば若竹七海も似たような方法で知った。なんだか古いベストセラー作家は出遅れ感がハンパなく、なかなか読もうと思えないのだ。まあ、新しくても話題性が強すぎて(なおかつ自分がそれを知ってしまった場合)も同様になかなか手にできない。

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)

告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)