まあまあ面白いのだけれど、どんでん返しというかトリックがよく分からない。
以下、ネタバレを含む
というか、素直に前向性健忘症のために2年余りを小説を書きつつ最後はその過程自体を小説として書いて、しかも健忘症は治った、ヨカッタ、ヨカッタ、ということかと思ったのだけれど(違うかも?)、今一つ仕掛けがよく分からなかった。
ちなみに実際に一日分覚えていられるという都合の良い健忘症はなくて、通常はちょっと前のことも覚えていないと思う。要するに短期記憶が障害された状態で、短期記憶は1分前までの記憶のことなので、もう本当に直前にしていたことも覚えていない。だから当然食べたことも食べて少しすると忘れる。