Classic MacOS 9

棚でホコリをかぶっていたMOを整理しようと思ってラベルを見ると、macの名前が。これで、過去のデータやアプリが見つかった。OSはCDがあったのでSheepShaverは動かすことができたのだけれど、エミュレータ関連は往々にしてそうであるように「動いた!動いた!」と喜んでそれで終わりになることが多い。もっと古い話だとその昔FM-7という富士通が発売していた8ビットパソコン(いや、当時はマイコンだったか)を所有していたのだけれど、苦労してエミュレータを立ち上げても「を〜、確かにF-BASICのプロンプトが出てくる。」で終わってしまう。

SheepShaverも同じ運命で終わりそうだったのだけれど、昔使っていたアプリやデータが復活するとなると多少話が違う。ということでそれなりに時間がかかりつつもMOからデータやアプリを引っ張ってきたのだけれど、あとちょっと、というところで惜しいことが多い。

というのはPasclWriteという当時何故か自分が好きだったワープロソフトは確かにパッケージを買ってシリアルを持っていたはずなのだけれど、その情報は残っていなかった。同様にClarisWorks4.0Jは確かWindowsとのハイブリッドCDで購入し、両プラットフォーム上で使っていたのだけれど、こちらもシリアルが紛失してしまっていた。なんでファイルに残しておかなかったのか。ま、20年も経って懐古趣味に役立つだろうなんて当時は思いつかなかった、ということか。一方ATOK11はシリアルが残っていたものの、別にシリアルがなくてもインストールでき、使うこともできる。さらに、JUST SYSTEMSのホームページを見ると、ATOK11 for Macのアップデータがまだダウンロードできたので、ダウンロード・アップデートしてしまった。

ところで、SheepShaverはエミュレータとしてはよくできているのだと思うけれど、macOS版の場合は最初に起動するときに設定画面が立ち上がる以外は設定画面に容易にアクセスすることができず、附属の設定ファイル削除アプリで削除して一から設定し直すしかないように見える。しかし、設定情報はホームフォルダ

 

.sheepshaver_prefs

 

というファイルに保存されているので、後からディスクや解像度、リフレッシュレート等を変更したい場合はテキストエディタで開いて変更すれば良い。

他に、今回SheepShaverでClassic MacOSを走らせて初めて知ったのだが、Classic環境ファイルシステム(HFS+)はCatalinaからサポートされなくなったそうだ。そのため、昔のMOを読み込んでマウントしようとするとエラーが出てマウントできない。幸い、まだなんとか動いているmid2009のPowerBookPro(El Capitan)があったので、そちらでコピー作業は行った。

後は、SheepShaver自身にディスクイメージを作成する機能があるのだけれど、これだとどうやら8GBまでのディスクしか作れないようだ。そのため、macOS側でディスクユーティリティを使って新たなイメージを作成すれば良いのだけれど、これもMojave以前で行う必要がある、他に注意すべき点はパーティションマップを「なし」にしておくこと。これで40GBのHDDイメージを作成し、SheepShaverから認識される。

触っているとアプリや書類にDDという文字がアイコンに入っているものがあり、ダブルクリックすると一瞬何かのアプリが起動して元のアイコンに戻る、ということがあった。そういえば昔はディスク容量が貴重だったので、ディスク上のファイルを全て圧縮しておき、使用するときにはon the flyで解凍して使う、ということをやっていたのだった。圧縮アプリの名前がDisk Doubler。メモリもRAM doublerというのがあったなー。不具合も多かったけれど。

と、書き始めると切りがないのだけれど、ディスク圧縮で思い出したことがあるのでまた別に書く。