これはWindows 11以上にPC業界にインパクトを与えそうな気がする。あくまでも予感、というだけで具体的な根拠はないけれど。
まず、導入企業においてはPCインフラ導入・維持の手間や費用が大幅に削減できるだろうから、ライセンス費用との天秤ではあるけれど、十分に導入する動機がある。費用はきっと絶妙なラインで提供してくるのではないか。
あとは企業の基幹システムとの接続がどうなるのかがよくわからないのだけれど、いっそのことそうしたものを置き換える製品まで提供できれば企業の業務関連の需要をごっそり持っていける気もする。まあ、でも個別最適化を好む日本だとどうなんだろう。
で、アクセスするためのハードはなんでもよいので、いわゆるx86/x64 PCに対する需要は減るかもしれない。
欠点を考えるとすると、やはり手元で大規模なデータが発生してそれをクラウドに転送しなくてはならない、ということが頻繁に生じる場合には著しく不便だろう。でも、大量データが生成されるのもクラウド側にある場合はそれも問題にならない。
もちろん今までもWebアプリという形でクラウドサービスは存在しているのだけれど、どうしてもJavaScript上で動いているという制限があるので、大したものはできない。それがWindowsのネイティブアプリとしてクラウドの向こうで動いてくれるのでやはり次元が違うのではないか。
GoogleのGoogleRemoteDesktopは便利だけどGoogleにあまりメリットがないかも、と思っていたけれど、ブラウザ上のリモートアクセス環境、しかもアクセスされる側はMicrosoftが提供する仮想Windowsデスクトップというのはやはりすごいインパクトになりそうだ。