Windows 11のハードウェア要件が厳しい件

リークしていたWindowsの名前が実際にWindows 11であることが正式に発表され、しかも年内には無料アップグレードできるとのこと。

手持ちのPCがアップグレードできるかどうかをチェックするためのツールも配布されており、いくつか試してみたが2018年10月発売、という比較的新しいノートPCもだめだった。それより古いものも軒並みダメ。

ツールの画面に書かれている要件は

システムの最小要件
プロセッサ 1 ギガヘルツ (GHz) 以上で 2 コア以上の64 ビット互換プロセッサまたは System on a Chip (SoC)
メモリ 4 GB RAM
ストレージ 64 GB 以上の記憶装置
グラフィックス カード DirectX 12 互換のグラフィックス / WDDM 2.x
ディスプレイ 9インチ以上、HD解像度 (720p)
インターネット接続 Windows 11 Home Edition のセットアップには Microsoft のアカウントとインターネット接続が必要です

で、これだけを見ると今時満たしていないPCの方が珍しいと思うのだが、なぜ弾かれるのかと思い、Windows11のHPでより詳しい要件を見てみると、なんと

 

TPM:トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) バージョン 2.0

 

というのが入っていた。うん、最新のPCでもこれは持っていないの多い。ということはこれを必須要件とする限りまたまたWindows11の普及は遅遅たるものになるだろう。

なんで同じ失敗を何度も繰り返すのか、よく分からん。少し調べると2016年にTPM 2.0を必ずつけろよ、とは言っていたみたいだけど、分かりやすいありがたみがなく、コスト高要因になるためおそらく直近のPCをのぞいてほとんどのメーカで対応していないだろう。

 

Windows 11の紹介ビデオを見ても、操作性とか画面の美しさとかばかり言っていたけれど、いまどきそんなのは誰も求めていない。OSレベルで革新的な機能を提供してくれるのであればともかく、それよりもやりたいことができるアプリさえあればOSはある意味どうでも良い。